【ふるさと学芸館】「今月の一品」(令和3年9月)について
令和3年9月の「今月の一品」は・・・
今月の一品は・・・
「委託公衆電話(赤電話)」
です!
「委託公衆電話」・・・
1900年9月11日、日本で初めての公衆電話が登場したことから、この日は「公衆電話の日」とされています。
当時は「交換手」と呼ばれる担当者を呼び出してからお金を入れ、相手につないでもらう方式で、「自働電話」と呼ばれていました。
1925年には、この「交換手」を必要としないダイヤル式の電話に切り替わり、現在の「公衆電話」という呼び方になったそうです。
そして、1951年、戦後の電話不足を受け、施設の運営者に管理を委託する「委託公衆電話」として、公共施設や店先などに公衆電話が設置され、全国に広がっていきました。
今回、ご紹介するのは、1953年に登場した通称「赤電話」です。
委託公衆電話が普及し始めた当初は、一般家庭で使用していた「黒電話」と同じ、黒色でした。
そのため、よく目立つようにと赤色に塗り替えられたそうです。
この赤電話のほかにも、電話ボックス用の「青電話」、100円玉が使える「黄電話」、テレホンカードが利用できる「緑電話」、ISDN回線を使った「グレーボディー」のデジタル公衆電話等、用途ごとに様々な色の公衆電話が活躍していました。
当館2階には、一般家庭で使用していたダイヤル式黒電話をはじめ、磁石式電話機やプッシュホンなどを展示しています。
黒電話や赤電話の時代をご存知の方は、指でダイヤルを回すジェスチャーをしただけで、「電話をかけること」だ、とわかってもらえると思いますが、スマートフォンが全盛の昨今ではどうでしょうか。
身近にあった電話機の移り変わりを、ぜひ当館にてご覧ください。