【ふるさと学芸館】「今月の一品」(令和3年10月)について
印刷用ページを表示する 掲載日:2021年10月1日更新
令和3年9月の「今月の一品」は・・・
今月の一品は・・・
「農耕牛の耕鞍(こうくら)」
です!
「耕鞍(こうくら)」は、農耕牛に犂(すき)を引かせるため、牛の背中に取り付ける鞍です。
木製の鞍骨の下には、牛の背中を痛めないように麦わらなどで作った鞍したを当て、耕鞍がずれないように腹帯を回して使います。
牛の背中でもっとも高い「き甲」という部位に頸木(くびき)を引っ掛け、力綱と呼ばれる長いロープで「耕鞍」とつなげることで、犂(すき)や鍬(くわ)などの農具に牛の力がしっかりと伝わり、効率良く引くことができます。
四国地方では古くから牛耕が行われていましたが、香川県は水田地帯で草地が少なく、年間を通しての牛の飼育が困難だったため、農繁期には徳島県山間部の農家から農耕牛を借りる「借耕牛(かりこうし)」という風習が昭和30年代まで続いていたそうです。
ふるさと学芸館では、農耕牛に関するさまざまな装具や農具などを展示しています。
昔の田仕事の風景を想像しながら、ぜひご覧ください。