【ふるさと学芸館】「今月の一品」(令和3年12月)について
印刷用ページを表示する 掲載日:2021年12月1日更新
令和3年12月の「今月の一品」は・・・
今月の一品は・・・
「安全こたつ」
です!
漢字で、「火燵」、「炬燵」などと表記される道具。
どちらも「こたつ」と読みます。
「こたつ」は、日本の伝統的な暖房器具の一つです。
室町時代に、いろりの上に木製の櫓(やぐら)を組み、布団を掛けたものが起源とされています。
今回紹介する「安全こたつ」は、夜寝るときに、布団の中で足を温めるために使われていました。木で作られた六角柱の櫓の中央に金属製の火入れが取り付けられています。
火入れは、自在に回転し、常に上を向いて水平を保つように作られているため、睡眠中にうっかり蹴って櫓が回転しても、中の灰や炭火がこぼれない優れものです。
当館では、電気を使わない暖房器具の火鉢や、「バンコ」と呼ばれる瓦用の土で作られたこたつ、「豆炭行火(まめたんあんか)」、陶器製の「湯たんぽ」なども展示しています。
この時期の夜には欠かせない、珍しくも懐かしいものばかりです。ぜひ当館にて、実物をご覧ください。