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【ふるさと学芸館】「今月の一品」(令和4年2月)について

印刷用ページを表示する 掲載日:2022年2月4日更新

令和4年2月の「今月の一品」は・・・

今月の一品は・・・ 

 

 「焙烙(ほうろく)」 

焙烙と手焙烙

  です!

 

2月4日の「立春」を前に、節分の豆まきが各地で行われます。

豆まきは季節の変わり目に生まれる邪気(鬼)を払い、福と春を呼び込む伝統行事で、大豆を炒った「福豆」をまきます。

また、ふるさと学芸館では、昔の暮らし体験として、大豆を炒ってきな粉を作る体験プログラムを行っていますが、その時に活躍するのが、この「焙烙」です。

横から見た焙烙 

焙烙は、低温で焼かれた素焼きの土器です。現在のフライパンのように底が平たく、縁が低い皿形をしています。主に茶葉や塩、米、豆銀杏などを炒ったり蒸したりするのに使われていました。

大きさは、直径が八寸(約24cm)前後から二尺(約60cm)ぐらいまでのものがあります。また、小型の柄がついたものは「手焙烙(てほうろく)」と呼びます。

さて、もともと調理用として作られた焙烙ですが、その使い方はさまざまで、頭に焙烙を被り、その上に灸をすえて脳天に住む鬼を追い払い、健康を祈る「ほうろく灸」という行事が行われるお寺もあるそうです。

また、観音寺こどもミュージカル劇団「トテ・トン」公演の「うちらの町の青い鳥」に登場する「村上水軍」は、球体の焙烙に火薬を詰めた焙烙玉を武器に、瀬戸内海を中心に勢力を誇りました。

 

当館では、焙烙で大豆を炒ったり、七輪で火おこしをしたり、その残り火を使っての炭火アイロンの体験などもできます(要予約)ので、ぜひご来館ください。