【ふるさと学芸館】「今月の一品」(令和4年6月)について
令和4年6月の「今月の一品」は・・・
であるとともに、
今月の一品は・・・
「蛇の目(じゃのめ)」
です!
「あめあめ ふれふれ かあさんが じゃのめで おむかい うれしいな ・・・」
これは、1925年に発表された北原白秋作詞の「あめふり」という歌の一節です。
今月の一品は、歌詞の中に出てくる「蛇の目」です。
蛇の目とは、番傘と同様に和傘の一つである「蛇の目傘」のことです。その名称の由来は、傘を開くと紺色や赤色を基本に、白く太い円が広がり、蛇の目のように見えることに由来します。この蛇の目柄は、神の使いの蛇の目をかたどった日本古来の模様で、魔よけの意味も込められています。
さて、和傘は、現代の洋傘と異なり、竹や木、和紙などの天然素材で作られており、骨数が30本以上あります。そのため、頑丈で強風にも強いつくりです。また、畳むと、傘の骨と骨の間の濡れた面が谷折れで内側にしっかり閉じるので、使用後に持ち歩くときも水滴で回りのものを濡らさないという心遣いが感じられます。
このように、和傘には、「蛇の目」に見られるような模様だけでなく、その作り方にも日本の伝統が息づいています。
しばらくの間、梅雨の雨に包まれますが、現代の洋傘とは違う和傘文化に触れてみませんか。
ご来館をお待ちしております。