【ふるさと学芸館】「今月の一品」(令和4年9月)について
印刷用ページを表示する 掲載日:2022年9月2日更新
令和4年9月の「今月の一品」は・・・
今月の一品は・・・
「勾玉」(まがたま)
です!
9月6日と6月9日は、「勾玉の日」として日本記念日協会から認定されています。勾玉の形が、数字の9と6に似ていることから決まったそうです。
「勾玉」は、「三種の神器」(八咫鏡(やたのかがみ)、草薙の剣(くさなぎのつるぎ)、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま))の一つとされ、令和元年5月に行われた、新天皇陛下の即位に伴う「承継の儀」でも話題になりました。
縄文時代の遺跡から出土されたものが最も古く、古事記には「曲玉」、日本書紀には「勾玉」の表記が見られ、語源は「曲がっている玉」に由来するという説が有力のようです。
形については、太陽と月、魚、獣の牙や歯、腎臓、胎児を模しているなど由来が諸説あります。しかし、どの説が有力なのかいまだにはっきりとはわかっていないそうです。
古代から装飾品や魔除け、幸運をもたらすお守り、神様を祭るための祭具として使われたり、王や権力者の威信財として扱われたりしたと言われていますが、まだまだ謎多き一品です。
ふるさと学芸館2階の「考古ゾーン」には、市内で出土した勾玉以外の玉類も展示しています。これらの古代の装飾品をぜひご覧ください。