【ふるさと学芸館】「今月の一品」(令和5年4月)について
印刷用ページを表示する 掲載日:2023年5月1日更新
令和5年4月の「今月の一品」は・・・
今月の一品は・・・
「ちゃぶ台」
です!
4月29日は、「天長節(てんちょうせつ)」「天皇誕生日」「みどりの日」と名前が変わり、さらに2007年から「昭和の日」となりました。国民の祝日に関する法律には「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」と定められています。
今月の一品は、昭和時代の家庭風景を象徴する家具「ちゃぶ台」です。日本では、一人ひとりが膳から食事をとることが当たり前でしたが、西洋の文化が入ってきた明治時代には、家族で食卓を囲むテーブル文化とともにちゃぶ台が各地に普及していきました。漢字では「卓袱台」と表記し、長崎の郷土料理である卓袱(しっぽく)料理を食べる時に使っていた台を、座卓形にアレンジしたものだそうで、使わないときには、脚をたたんで片付けることができる便利グッズです。「ちゃぶ」は、中国語でテーブルかけを意味する「桌布(チャフ)」などが語源ではないかといわれています。
一家だんらんのシンボル「ちゃぶ台」を、令和の日本家庭で利用し、食事の時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。