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【ふるさと学芸館】「今月の一品」(令和5年5月)について

印刷用ページを表示する 掲載日:2023年5月1日更新

令和5年5月の「今月の一品」は・・・

今月の一品は・・・

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「野弁当箱」

です!

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青空が広がり、お弁当を持って出かけるのに最適な季節になりました。

容器に料理を詰める弁当箱という道具が生まれたのは、安土桃山時代だそうです。それまで携帯食は笹や竹などの皮に包んでいましたが、漆器など箱型の物に入れ、花見や茶会などの場で食べるようになったのが始まりだといわれています。

今月の一品は、今でいうピクニックセットのような「野弁当箱」です。小さめの重箱や銘々皿(めいめいざら)、お箸などが一つの箱に収められ、持ち運びができるように作られています。酒器や汁椀なども収められ、豪華な螺鈿(らでん)や金蒔絵を施したものなど、高貴な家で使われていた贅沢な作りの物もあります。江戸時代後半になると、庶民の間では観光と巡礼を兼ねた旅行に出かけたり、花見をしたりする習慣が根付き、野弁当箱も簡素な形に変化しながら、徐々に広まっていったのだと思われます。

春ののどかな日には、当館へのご来館とともに、お弁当を持参して野山を遊び歩く、「野掛け」を楽しんでみてはいかがでしょうか。