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第2弾!「伊吹がもっと好きになる!手作り弁当と体験交流」を開催しました
3月3日に伊吹島で体験交流イベントを開催しました。
たった半日で申し込みがいっぱいになった大人気イベントをレポートします。
朝10時、受付をすませ、チャーター船に乗り込みます。
波は穏やか。船は広々。天気も3月とは思えないほど暖かいです。
まずは・・・
伊吹島生まれで、現在は海上タクシーをしている三好兼光さんのガイドで、島の周りをクルージングします。
伊吹島といえばいりこの島!
海岸沿いに立ち並ぶいりこの加工場を船の上から眺めます。
海水の浸食によってできた「石門」や、海賊が隠れ住んだと言われる「合戸の穴」など伊吹島ならではの風景を楽しみます。
11時、伊吹島に上陸。
いりこの加工場で、おいしいいりこができるまでの秘密を、実際に使用されている機械を見ながら聞きます。
本日のスペシャルゲストは瀬戸内海歴史民俗資料館の田井静明館長。
三好さんと田井さん、2人の話を聞きながら、伊吹島の名所を巡ります。
2人の違った視点から見た歴史民俗の話は大変貴重です。
瀬戸内国際芸術祭の作品「トイレの家」や伊吹八幡神社、西の堂などの名所を巡っていきます。
この日は特別に秋祭りに奉納される太鼓台や、伊吹八幡神社の社の中に入り、相撲の番付表などを見学しました。
水に苦しんだ伊吹島の話や、島の若い女性たちが四国八十八カ所を巡礼する娘遍路の話など伊吹島ならではの話が
つきません。
あっという間に、時計は12時をまわりました。
お弁当の監修をしてくださった「岸本等」さんと島のお母さんたちが伊吹公民館で出迎えてくれます。
呉汁(ごじる)と呼ばれる、今ではあまり作られなくなったお味噌汁をお母さんたちがよそってくれます。
この呉汁はすりつぶした大豆が入っていて栄養満点。
出産した母子が一か月生活していた出部屋(旧伊吹産院)で食べられていたそうです。
この日のおすすめは伊吹島の郷土料理「菜めし」。
島のお母さんが作った高菜(まんば、ひゃっか)と小えびなどを甘辛く炊き、白いご飯に混ぜて作った料理です。
そのほか、菜花のごま和えやネブトとアジのきんぴらなど伊吹島の家庭料理がぎっしり詰まっていました。
島のお母さんやお父さんたち、60人ほどが集まって、参加者と同じテーブルでお弁当を頬張ります。
食事中は料理のレシピや島のことなどを島の人たちが話してくれます。
最後にみんなで集合写真。
みんな、いい笑顔。
お腹がいっぱいになったところで、まだ巡っていない泉蔵院や天満宮などを巡りながら、伊吹島民俗資料館を目指します。
この資料館は島民手作りの資料館で、使われなくなった伊吹幼稚園を再利用しています。
手作りといっても古い漁具や民具、そして写真などが多数展示されている見ごたえのある資料館です。
そして本日のメインイベント、田井館長のレクチャーです。
1937年5月に渋沢敬三一行が岡山県児島湾の八浜を皮切りに、第3福武丸を利用して伊吹島を含む瀬戸内海の島々や
坂出などの港を巡った際に撮影した映像を見ながら、説明してくれます。
映像は白黒で、音声もありませんが、当時の伊吹島の様子を垣間見ることができました。
そして次に、伊吹島だけではなく瀬戸内海の島々の珍しい歴史文化などについてもスライドを見せながら、話してくれました。
各島々の違いや特徴など知らないことがたくさんあり、参加者も聞き入っていました。
さあ、最後は清掃です。
もくもくとする方。チームワークを発揮する方。ワイワイ楽しんでする方。
みなさん、自分のペースで島をきれいにしてくれました。
公園ではあっという間に用意したゴミ袋20枚すべてがいっぱいになりました。
帰りは17時10分発の定期船で観音寺港へ。
17時35分、観音寺港に到着。
たくさん歩いて、たくさん食べて、たくさん伊吹のことを知ってもらった伊吹三昧の1日となりました。
参加者の声
・初めて伊吹島に来て、歴史文化食事、すべてを満喫できた。伊吹島が大好きになりました!
・自分でぶらりと来ただけではとても味わえない濃密な内容だった。
・食事の場に島で生まれて育った85歳のおばあさんが座ってくれて、話が楽しかった。
・5月6日の島四国に参加したい。
島のお母さんたちの声
・まだまだ美味しいものがあります。また来てほしいです。
・弁当作りでしんどかったけど、よかった。楽しく食べていただいてよかったです。
・島外の人と交流するのはよかった。