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岩倉塚古墳
岩倉塚古墳
その規模は?
岩倉塚古墳は、椀貸塚古墳の東側に位置しており、古墳時代・6世紀の終わりごろ造られました。
その規模は、少なくとも直径30メートル以上もある大型の円墳であったと推測されています。
岩倉塚古墳の外観
岩倉塚古墳のレイアウト
その石室は?
石室は、推定の長さ10メートル前後の石室が2基存在したことが分かっており、今は西石室のみが現存。一方で、東石室(鐘楼付近にあったと思われる)は現存せず、石材が抜き取られたと思われる痕跡が見つかっています。
残された玄室(棺が置かれた部屋)の規模は、長さ約4.5メートル、幅2.3メートル、高さ2.9メートルあり、これは観音寺市総合運動公園内にある鑵子(かんす)塚古墳と同規模です。
岩倉塚古墳の石室(西石室)
その特長は?
固有の周溝を備えず、その規模は椀貸塚古墳に比べて小規模であること、さらには椀貸塚古墳の外周濠に一部重なって墳丘が築かれていることから、椀貸塚古墳の埋葬者に極めて近しい人物が埋葬されていると考えられています。
☆一字一石経
発掘調査をした際、石室の内部に玉砂利の層が現れ、その石一つ一つに「法」「佛」など仏教に関連すると思われる文字が書かれていました。
江戸時代の人々が願いを込めて納めたこれらの数々は、岩倉塚古墳が地域における信仰の対象としての役割を担っていたことがうかがい知ることができます。
※一字一石経の一部はふるさと学芸館(旧紀伊小学校)で見ることができます。
☆PR動画「岩倉塚のすがた」
※令和2年12月に開催された香川県埋蔵文化センター巡回展で併設開催した企画展「岩倉塚のすがた」において館内放送したものです。
交通アクセス
☆ご来観される方へ
お車でお越しの場合は、まとまった駐車場がありませんので、最寄りの大野原中央公園駐車場をご利用いただくか、公共交通機関をご利用ください。
○慈雲寺
観音寺市大野原町大野原1883番地
○大野原八幡神社
観音寺市大野原町大野原1913番地
いずれも
JR観音寺駅から約10分(約5km)
JR豊浜駅から約5分(約2.5km)
高速道路大野原インターから約5分(約2km)
※常時施錠をしており、石室をご見学いただくことはできませんのであらかじめご了承ください。
※史跡は寺社境内地にありますので、参拝客へのご配慮をお願いします。