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【ふるさと学芸館】「今月の一品」(令和6年3月)について
令和6年3月の「今月の一品」は・・・
今月の一品は・・・
「人力車」
です!
「あらよっと!」
人力車の梶棒(かじぼう)をつかんで走り出す際に、その威勢のいい声を掛けるのが人力車を引く俥夫(しゃふ)の心得だったそうです。
今月の一品「人力車」の営業が日本で始まったのは明治3年3月24日で、この日は「人力車発祥の日」として制定されています。人力車は、現代でいうタクシーの役割を果たす乗り物でした。安全性の高さと運賃の安さ、小回りの良さが評判となり、明治から大正時代にかけて急速に全国的に広まっていったそうです。ところが、鉄道や自動車など、さまざまな交通手段が普及し徐々に姿を消していきました。しかし、時が流れ、現在では日本各地の観光地などで多くの人を楽しませています。当時は、文明開化の象徴と言われたものですが、今では環境を考える乗り物として評価する声もあります。
当館2階には、昭和初期に往診で使われた人力車を展示しています。2つのゴムタイヤをつなぎ合わせた大きな車輪が時代を感じさせます。ぜひご覧ください。