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琴弾公園
名勝琴弾公園は、観音寺市の西北に位置し、波静かな瀬戸内海に面し、白い砂浜と緑豊かな松林の自然が美しく、明治30(1897)年に県立公園として開設、昭和11(1936)年に名勝指定された。さらに昭和31(1956)年、瀬戸内海国立公園に編入された。
財田川の河口近く琴弾山と、その西側有明浜一帯が公園区域で、面積は約48ヘクタール。松原の中程には、砂浜に描かれた東西122メートル、南北90メートル、周囲345メートルの銭形砂絵「寛永通宝」が掘られている。銭形砂絵は楕円形につくられており、標高60メートルの琴弾山山頂附近から望むと円形に見える。
この銭形砂絵の作製の歴史は定かではないが、一説によると讃岐領主生駒高俊公領内巡視の折、地元民が領主歓迎の目的で一夜にして造ったと伝えられる。また、丸亀領主の京極高朗の巡視の時や京極朗徹の視察の時など、さまざまな諸説が伝えられている。
園内には、造園家小沢圭次郎の設計による和風庭園が、財田川沿いに整えられ、琴柱池(ことじいけ)や藤棚など見どころも多く、市民の憩いの場となっている。
アクセス
●車:高松自動車道大野原ICから車で12分(約6km)、さぬき豊中ICから車で15分(約8km)。
●鉄道:JR観音寺駅からタクシーで5分(約2km)。
●公共交通機関:のりあいバスは1日4便。JR観音寺駅からのりあいバス五郷高室線に乗り、運転手に「琴弾公園(森内科)」と告げてください。のりあいバスにはバス停がなく路線上ならどこでも乗り降り自由です(ただし、国道11号線は指定場所以外、乗り降り禁止です)。