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【ふるさと学芸館】「あれやこれや」(令和7年5月)について
ふるさと学芸館「あれやこれや」 今月は・・・
「漫画雑誌」
です!
5月5日は「こどもの日」。未来を担う子どもたちの成長を願う日です。成長した大人は、自身の子ども時代を思い出す方もいるのではないでしょうか。思い出としてよみがえってくる「モノ」や「コト」の中に「漫画雑誌」が含まれているのではないかと思います。
明治時代、日本で初めての定期刊行物である雑誌が誕生し、大正3(1914)年に大日本雄辯会(ゆうべんかい)講談社(現講談社)から『少年倶楽部(くらぶ)』という月刊漫画雑誌が創刊されました。そして戦後、『少年』『少女』『冒険王』『少年画報』などの月刊誌の出版が続いていきました。
昭和31(1956)年には、週刊誌ブームが起こり、『少年マガジン』『少年サンデー』『少年ジャンプ』と、次々に漫画雑誌が創刊されていきます。子どもたちのヒーローもたくさん誕生し、時代が大きく変化する中でも、漫画は子どもたちの胸をときめかせるものであり続けたようです。
また、東日本大震災でも、漫画に描かれる笑いの力や夢のある世界などが、被災した人たちの生きる支えとなったというエピソードもあります。
本館には、昭和時代の漫画雑誌を30冊ほど所蔵しています。スタッフに一声かけていただけると5月に限り閲覧することが出来ます。この機会に是非ごらんいただき、在りし日に想いをはせてみてはいかがでしょうか。