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【ふるさと学芸館】「あれやこれや」(令和8年3月)について
ふるさと学芸館「あれやこれや」 今月は・・・
「五楽人(ごがくじん)」
です!

3月3日は「桃の節句」。ひな人形が飾られ、童謡「うれしいひなまつり」が流れる時季となりました。
ひな人形には、内裏(だいり)びな、官女、右・左大臣、仕丁(しちょう)とともに「五人囃子(ばやし)」が並んでいます。囃子は、ユネスコの「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」に記載された能楽の演奏形式の一つです。太鼓・大鼓(おおつづみ)・小鼓(こつづみ)・横笛・謡(うたい)で奏でるもので、元服前の少年5人で構成されています。
一方で、ひな人形によっては、「五楽人」が並んでいるものもあります。五楽人は、横笛・縦笛・火焔(かえん)太鼓・笙(しょう)・羯鼓(かっこ)によって雅楽を演奏する、元服後の成人男子5人から成ります。
ひな人形は、そもそも天皇と皇后の結婚式という宮中行事を模したものであり、そこで演奏されていたのは、能楽ではなく、雅楽です。したがって、ひな人形に飾られるのも、五楽人の方が必然であるといえるでしょう。
ところが、江戸の武家社会において能楽が流行する中で、五人囃子の存在が広く知れ渡ることとなり、五楽人に取って代わったとされています。
2月、3月は本館の多目的ルームに多くのひな人形を飾っています。その中に一つ、「木目込(きめこ)み」という技法で作られた五楽人が皆さんのご来館をお待ちしています。ぜひ、ご覧ください。


