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6月13日、アーティスト石村嘉成さんと父・石村和徳さんの講演会「アーティスト石村嘉成のキセキ~発達障がいのわが子と歩んで~」が、ハイスタッフホールで開催されました。
嘉成さんは、2歳のときに自閉症と診断。家族や周囲の支援のもと、自立に向けた厳しい療育に向き合い、画家として才能を開花させました。講演会では、父・和徳さんが、適切な療育の大切さやいかにしてアーティスト・石村嘉成が育ったのか、当時の映像や嘉成さんによるライブドローイングなどを交えて話しました。
講演会と合わせて会場では、嘉成さんの半生を描いた映画 新居浜ひかり物語「青いライオン」の鑑賞会やミニギャラリー展、グッズ販売、サイン会、ミニマルシェなども開催され、県内外から多くの人が訪れました。
和徳さんは、嘉成さんが自閉症と診断されたときのことを「行政や病院に相談しても有効なアドバイスはなく、夫婦で絶望していました」と振り返りました。そんな時に出会ったのが、トモ二療育センターの河島淳子先生でした。河島先生の「叱らないけれど譲らない」という自閉症の療育方針は、泣きわめいてもやるべきことをきちんとさせる厳しいものでしたが、嘉成さんと母・有希子さんは懸命に向き合い続けました。
嘉成さんが11歳のときに有希子さんが病気で亡くなり、和徳さんは有希子さんの意志を引き継ぎ子育てに励みました。嘉成さんは愛媛県立新居浜商業高等学校へ進学し、選択授業で美術教科を選択したことで版画に出会いました。これをきっかけに作品制作に取り組みはじめ、アーティストとしての道を歩み始めたそうです。
和徳さんは「将来を見据えた子育てをするには、親が知識ある愛を持って育てること、叱らないけれど譲らない姿勢を大切にしなければならない」と話していました。終盤には、嘉成さんによるライブドローイングが行われ、一部の観客がステージに上がり、嘉成さんと一緒に一つの作品を完成させました。嘉成さんが完成した作品を披露すると客席からは大きな拍手が起こりました。
講演会の前後には、小ホールで嘉成さんの半生を描いた映画が上映されました。1部と2部を合わせて600人を超える観客が来場。1部の上映後には、サプライズで嘉成さんと和徳さん、映画で母親役を演じたRSK山陽放送の小林章子アナウンサーが舞台あいさつを行いました。
ハイスタッフホール1階で開かれたミニギャラリー展では、鮮やかな色彩で迫力あふれる嘉成さんの作品がずらりと並びました。多くの観客が列を作りながら鑑賞し、思わず立ち止まる人や「優しい目をしているね」などと話す人がおり、嘉成さんの世界観に引き込まれていました。
また、1階ロビーでは嘉成さんのグッズ販売ブースも設けられ、開始早々に売り切れた商品も。当日グッズを購入した人を対象にしたサイン会も行われ、嘉成さんは和徳さんや小林章子アナウンサーと一緒に笑顔でサインや写真撮影に応じていました。
同じく1階ロビーでは、嘉成さんへの寄せ書きアートプロジェクトも実施。たくさんの来場者が青色や黄色の付箋に思い思いのメッセージを記入し、その付箋を貼り合わせて、「青いライオン」が完成しました。こちらの寄せ書きは、嘉成さんにお渡ししました。協力いただいた皆さん、ありがとうございました。