讃岐うどんのだしをはじめ、料理に欠かせない「いりこ」。伊吹島は海と加工場が近く、質の高いいりこの産地です。
6月5日、阿波木偶(でこ)箱まわし保存会が、えびすの木偶などを手に15軒の網元や伊吹漁協を回って門付けをし、ことしの豊漁を祈願しました。
6月12日、カタクチイワシ漁が解禁となり、15軒ある網元が午前5時30分から出漁しました。「パッチ網」と呼ばれる漁は、網を引く2隻の漁船と探知船、運搬船の4隻で魚群を囲い込んで水揚げする、伊吹島独特の漁です。水揚げしたイワシはすぐに加工場へ運ばれ、水洗い後、釜ゆでされます。真水だとうま味が逃げるため、伊吹島では水洗いやゆでるときに海水を使用しています。
漁は1日のうち7~10回程度繰り返し、9月ごろまで行われる予定です。
▲豊漁と漁の安全を祈願する「三番叟まわし」 ▲運搬船からポンプをつなぎ、加工場までイワシを
吸い上げます
▲この時季に捕れるイワシは「大羽」です