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昨年創立525年を迎え、ユネスコ無形文化遺産にも登録されているウィーン少年合唱団が、5月7日にハイスタッフホール大ホールで公演し、約900人を天使の歌声で魅了しました。
同合唱団シューベルト組は、4月から6月にかけて全国でコンサートを開催しており、香川県内では唯一、観音寺市で公演しています。
コンサートでは、シュトラウス2世『美しく青きドナウ』や滝廉太郎『花』など、和洋の曲目を披露。鈴の音のような澄み切った歌声をホール一杯に響かせました。また、曲の紹介はメンバーが日本語で行い、歌唱中の堂々とした姿とは違う素朴で愛らしい様子に、会場から温かい拍手が沸き起こりました。
アンコールではサプライズ企画として、柞田小学校合唱部24人が登場し、唱歌『ふるさと』を共に合唱しました。柞田小学校合唱部は、昨年も全日本合唱コンクールに四国支部代表として出場、これまでも全国大会に数多く出場しています。共演に向けて、昼休みや放課後などに練習を重ねてきました。
地元小学生の伸びやかな歌声に、観客は身を乗り出して聞き入り、大きな拍手を送っていました。
合唱部部長の菊池彩音さんは、「緊張しましたが、会場がとても盛り上がってうれしかった。これからも練習を続け、私たちもウィーン少年合唱団のようにきれいな響きを作っていきたい」と話していました。
柞田小学校合唱部
ウィーン少年合唱団(写真@www.likasbeck.com)
共演に向けて、プロの声楽家から発声指導を受ける柞田小学校合唱部のようす