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 国際的に活躍するカウンターテナー歌手の藤木大地さんが10月4日にハイスタッフホールでリサイタルを開き、大野原中学校合唱団と共演しました。リサイタル前日の3日、大野原中学校体育館でリハーサルが行われ、生徒たちが藤木さんから直接指導を受けました。
 生徒たちの合唱を聴いた藤木さんは、急きょ隊列を組み直して男女混合の配列に変更すると、ピアノ演奏にピアニストの加羽沢美濃さんも加わり、練習を開始しました。リサイタルで生徒たちが藤木さんと歌うのは、音楽グループKiroroの「Best Friend」。親友への感謝の気持ちを表現した歌で、歌詞には「笑顔」や「ありがとう」という言葉が繰り返し出てきます。
 藤木さんは、「自分のベストフレンドのこと、好きな人のこと、幸せなことを思い浮かべて笑顔で歌って。ありがとうという気持ちを込めて歌って」「無表情で立って歌わないで、動いてもいい、隣の友だちの顔を見ながら歌ってもいい」「聴いているお客さんのために歌って」と繰り返しアドバイス。約30分のリハーサルで、生徒たちの表情や声はどんどん変化していきました。
 リサイタル本番後、生徒たちは「藤木さんの歌声を聴いて感動し、自分たちももっと頑張って人を感動させられるような合唱団になりたいと思った」「藤木さんに教えていただき、笑顔や言葉の大切さに気付くことができた」「観客の拍手を聞いて、自分たちは良い演奏ができたんだと嬉しい気持ちになった」と話していました。