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農林水産省の「つなぐ棚田遺産」や、香川県の「さぬきの棚田20選」に選定されている大野原町内野々の「五郷の棚田」で、11月29日と30日に初めてのライトアップイベントが行われました。
この棚田を保全している「五郷里づくりの会」が、棚田畦畔に総延長約2.4キロメートルに渡ってソーラー式センサーライトを1200個配置し、また棚田へ続く案内路約200メートルに手作りの竹明かりを400個設置しました。
29日に点灯式が行われ、県や市の関係者等が出席。点灯式で、挽田副市長は「五郷の棚田の素晴らしさをあらためて感じている。五郷の棚田を守ることは、地域の伝統や文化の継承につながる。棚田を保全されている五郷里づくりの会の皆さんに敬意を表します」とあいさつ。その後、このイベントのために住民が制作した「棚田のヴィーナス像」がライトアップされると、観客から大きな歓声と拍手が起こりました。ヴィーナス像の制作に携わった藤田一さんは「五郷地域を照らす活性化のシンボルとして、五郷里づくりの会のメンバーで協力して制作したもの。像の背後には、ペンタグラム(星形)のイルミネーションを施し、工夫しました」と説明しました。
五郷里づくりの会の徳善久人会長は「初めて開催するイベントにこんなに多くの人が来てくれてうれしい。会の皆さんが協力してくれたおかげで、無事に開催することができました」と話していました。
会場では物販やバザーが催され、訪れた人はだんご汁やこんにゃくなど地元の味に舌鼓を打ちました。

